社会保険労務士受験資格の概略

社会保険労務士試験は、誰でも受験することができるわけではありません。その受験資格は、社会保険労務士法の第8条に定められています。そのうち、主な受験資格を挙げてみましょう。

  1. 大学で一般教養科目の学習を終わった者
  2. 短期大学、高等専門学校を卒業した者
  3. 司法試験第一次試験または高等試験予備試験に合格した者
  4. 行政書士など、他の一定の資格を持っている者
  5. 国や地方公共団体の公務員として行政事務をした経験期間が、通算して3年以上である者
  6. 社会保険労務士、社会保険労務士法人、弁護士、弁護士法人で、補助者として業務に従事した期間が、通算して3年以上である者
  7. 会社や個人事業で、または労働組合の職員として、労働社会保険諸法令に関する事務に従事した期間が、通算して3年以上である者  等

このように、社会保険労務士試験は、ある程度、受験資格が限定されている試験です。社会保険労務士試験と同じように、学歴や実務経験によって受験資格を限定している試験としては、税理士試験などが挙げられます。

ただし、社会保険労務士試験と税理士試験では、個々の受験資格は異なっています。例えば、学歴要件で受験する場合、社会保険労務士の場合は、大学での履修科目の種類は問われませんが、税理士試験の場合は、取得した単位の中に法律学または経済学の単位が一つ以上なければ、受験資格を満たさないことになっています。

一方、同じ法律系の国家試験でも、受験資格を全く設定していない国家試験もあります。行政書士試験や司法書士試験、宅地建物取引主任者試験などです。

受験資格と試験の内容・難易度については、大いに関係があるという意見と、全く関係はないという意見とに分かれているようですが、何となく、受験資格が設定されている試験というものは、実務的な要素が強いように感じられます。

社会保険労務士試験の合格者の統計を見ても、会社員が全体の53%を占めており、実際に人事労務の業務に従事している人の合格者が多いのではないかと推測することもできます。