社会保険労務士の「登録拒否事由」とは?

社会保険労務士の受験資格を満たし、社会保険労務士試験を受験して合格しても、登録をしなければ、社会保険労務士になることはできません。

社会保険労務士の登録をするには、次のことが必要となります。

  • 社会保険労務士試験に合格していること
  • 労働・社会保険諸法令に関する実務経験が通算2年以上あること

この2つを満たしている場合、社会保険労務士登録が可能となります。ただし、社会保険労務士法に定められた欠格事由に該当している間は、登録ができません。

さて、上記の欠格事由とは別に、「登録拒否事由」というものがあります。この登録拒否事由も、欠格事由と同様、社会保険労務士法に定められているもので、その内容は次のとおりです。

  • 懲戒処分により、弁護士、公認会計士、税理士又は行政書士の業務を停止された者で、現にその処分を受けている者
  • 心身の故障により社会保険労務士の業務を行うことができない者
  • 労働保険徴収法、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法、介護保険法等に定められた保険料について、登録申請日の前日までに滞納処分を受け、かつその処分の日から正当な理由なく3ヶ月以上、当該処分を受けた日以降に納期限が到来した保険料の全てを引き続き滞納している者
  • 社会保険労務士の信用又は品位を害するおそれがある者、その他社会保険労務士の職責に照らし適格性を欠く者

社会保険労務士の登録申請をしたとき、上記に該当している場合は、登録ができないことになっています。

ちなみに、上記の登録拒否事由のうち、比較的最近、社会保険労務士法に追加されたものが、保険料の滞納に関する事由です。この登録拒否事由は、平成21年に追加されたばかりです。

過去に国民年金保険料などを滞納した経験がある人は多く、滞納経験がある人は、社会保険労務士登録の際に、「私、登録はできるのかな?」と気にする人もいるようです。

しかし登録拒否事由となるのは、「滞納処分の日以降に納期限が到来した保険料の全てを滞納し続けている」場合のみですから、該当する人は、それほど多くないのではないかと思われます。