社会保険労務士とは?

社会保険労務士とは、人事、労務、社会保険、年金などについての専門家です。労働社会保険法令に基づく書類の作成、官公庁への提出の代行、人事関連や社会保険関連の相談などが、主な仕事となっています。

具体的には、社員の入社時や退社時の社会保険や雇用保険の諸手続き、社員として在籍している間の健康管理、賃金の昇降給、休業、労災など、様々な労務問題への対応やアドバイス、会社への指導などの仕事が挙げられます。

また近年、在籍中の社員や退職後の社員と会社との紛争(個別労働紛争)が増えたことに伴い、これに対応する特定社会保険労務士の業務(紛争解決代理業務)も増加しています。

更に、このような人事労務関連の業務だけでなく、年金のスペシャリストとして活躍する道も開かれています。

このように幅広い業務範囲のある社会保険労務士は、極めて人気の高い国家資格であり、受験生の数も、平成24年度試験では51,960人と、全国で5万人を超えています。しかし、合格者は3,650人、合格率わずか7%と、前年の合格率7.2%を更に下回る狭き門となっています。

社会保険労務士資格に人気がある理由は、もう一つあります。それは、社会保険労務士という資格が、独立開業ができる資格である一方、会社に勤務していても、資格を生かして働くことができる資格であるということです。

他の法律系国家資格の中には、行政書士や司法書士など、その資格を生かすには、開業することが前提であり、会社に勤務している状態では、行政書士業務や司法書士業務をすることができないものもあります。しかし社会保険労務士の場合は、会社に勤務している状態で、勤務社会保険労務士として、ダイレクトに資格を生かして活躍できるという大きな利点があるのです。

社会保険労務士の業務は、労務問題の増加や多様化、年金制度の先行き不透明感などに伴い、まだまだ多くの社会的な需要が見込まれていることもあり、今後も、社会保険労務士資格の人気は衰えずに続くものだと思われます。